短期記憶と長期記憶の話し

最新脳科学に基づいた超効率的暗記法

こんにちは、山形県在住の齋藤と申します。

今回のテーマは、受験では絶対欠かすことのできない短期記憶から長期記憶になるまでの仕組みについてお伝えしていきたいと思います。この方法を知ることが出来れば必ず受験に勝つことができると私自身確信しています。では、さっそくご紹介していきたいと思います。

①短期記憶が長期記憶に移る仕組みとは?

学校のテストを一夜漬けで乗り切った経験、誰もが持っているのではないのでしょうか?しかし受験ともなると、覚えるべき知識は学校のテスト範囲なんて比にならないほど膨大な量となるため、とても一夜漬けで何とかなるもではありませんね。

だから、少しの量しか覚えられないうえ、すぐにスルっと忘れてしまう弱い記憶(短期記憶)から、莫大な量をしっかり長期間保管する強い記憶(長期記憶)に持っていく必要があります。この2つはよく聞く有名な単語ではありますが、「短期記憶」と「長期記憶」とは具体的にはどういうもので、どうすれば移行していくものなのでしょうか?これは受験を制するうえで、知っておくべきポイントでしょう。

脳内では、そもそもこれら2つの情報を置いておく「場所」からして異なります。短期記憶は海馬、長期記憶は大脳新皮質の側頭葉という「倉庫」に貯蔵されます。短期記憶は、一時的に脳に置いておけるものの、倉庫が狭いために、他の情報が入ってきたらすぐに捨てられてしまいます。対して長期記憶は、倉庫が広く使えるので、どんなに長い時間でも、どんなにたくさんの量でも(無限大と言われているほど!)ストックできます。

たとえるならば、脳内でパソコンを開いて、ワープロソフトを使ってパパっと書いた文章が短期記憶です。これは、別の言葉を上書きすれば簡単に消えてしまう、その場限りのものです。これを、ハードディスクにきちんと記録させて保存しておくことが長期記憶に移す行為になります。記録用ハードディスクは、脳が無料でいくらでもくれると考えて下さい。

一夜漬けで得た知識は海馬に置かれるものなのがほとんどなので、次の日にはさっぱりと忘れてしまうものが多いと思いますが、きちんと保存して長期記憶に移行させておけば、次のテストでもばっちりと思い出すことが出来るのです。この、短期記憶から長期記憶に移すつまり、海馬から側頭葉に場所を移動させる作業のことを専門用語で「精緻化リハーサル」といいます。

リハーサルは「何度も繰り返す」ことにより行われます。勉強で言えば「復習」に当たります。脳は短期記憶にある情報を「特に必要じゃないもの」と思っているためにすぐに捨ててしまうわけですから、「これは重要な情報なのだ!」とわからせる必要があります。

だから、何度も繰り返し、「復習」して、その情報に触れさせることで脳に大切だと教えてあげるのです。そこでやっと脳は、短期記憶の情報を、「これだけ何度も同じ言葉が来るのだから、自分に関係してくる重要なものなんじゃないか?」と理解して、長期記憶の倉庫に移すわけです。また、覚えにくい単語でも、30回聞けば長期記憶に移るという話を聞いたことがあります。とにかく何度も何度も触れることです。

また、「きちんと理解したこと」は自然と長期記憶に入ってくれます。数学の公式も、「どうしてもこの公式が導かれるのか」と理解出来たら、もう忘れることはないでしょう。いちいちすべての公式が導いていたのでは時間が足りなくはなりますが。他にも、たとえば歴史を勉強する際に、単に年号と人物を暗記するのではなく、背景にある「エピソード」と絡めて覚える方法があります。これは「エピソード記憶」と呼ばれ、やはり長期記憶に入ってくれます。

②「エビングハウスの忘却曲線」でわかった最強の暗記法

前項では、短期記憶から長期記憶に移すためには復習が大切だと書きました。が、その復習にも、効率の良いタイミングというものがあります。たとえばすっかり忘れてしまった頃にやっても、全く思い出せなければまた最初から解くことになり、二度手間になります。間違えた箇所の復習は、その日のうちに必ず1回、さらに忘れかけた頃に再びやるタイミングが、記憶に定着しやすいとわかっています。

記憶・暗記に関してのもっとも有名な実験といえば、ドイツの心理学者、エビングハウスのものでしょう。彼は、teyやharなど、子音・母音・子音3つを適当に組み合わせた意味を持たない単語を暗記し、時間の経過によりどの程度思い出せるかを調べました。

その結果、20分後には42%を忘れ、1時間後には56%、一日後には74%、一週間後には77%、一か月後には79%を忘れてしまうものでした。そこから作られたものが「エビングハウスの忘却曲線」というグラフです。彼の実験を活用すれば、最も理にかなった復習の方法がわかります。

グラフによれば、人は1回の暗記で1日後には74%を忘れてしまい、1か月後には79%を忘れています。この「たった5%しか違わない」という結果は、1日経ってしまえば1か月後の記憶とそんなに変わらない程度しか覚えていない、という驚くべき事実を表しています。

そのため、間違えた箇所の復習はその日のうちに1回、必ずやっておくべきです。1日目に復習した記憶は、もはや短期記憶ではなく中期記憶あたりにあります。短期記憶よりは強いけれど、長期記憶までは届かない程度の記憶です。ここに入っていれば、1日よりやや長い期間、脳の中に溜まっていてくれます。

そうして、翌日忘れてしまうぎりぎりのところで再び復習しましょう。これを、長期記憶に入ってくれるまで繰り返します。私は、当日に復習した後、必ず1日目、2日目、3日目も見直すようにしていました。最初のうちに強い記憶として固めておいた方が、長く覚えていられるし、関連する他の問題も解きやすくなるからです。ぜひこの方法を活用して今後の人生に役立ててほしいです。

まとめ

いかがでしょうか?今回ご紹介した短期記憶から長期記憶になるまでの仕組み化についてわかっていただいたと思います。この方法を知ることで、どんな分野にも応用できるので、ぜひ覚えておいていってほしいです。

 

mizukitwentyfive著